東洋医学食事療法について

医療で一番理想的な治療方法は飲食で疾患を治す治療方法です。東洋医学ではこれを「医食同源」という言葉で表し、「薬膳料理」と言う調理・漢方薬をミックスした調理方法をもって実現しようとしていました。「清」の時代では宮廷の中に皇帝の毎日の食事を担当した職人の中に「食医」を設置して皇帝の毎日の健康状況により食事を管理するようにしていました。勿論、普通の庶民はここまでできなかったので、湯液(漢方薬)と食養の折衷的な療法となる「薬膳料理
が流行してきました。
西洋医学でも食事と健康との関係が重視され、糖尿病、高血圧など生活習慣病では食事療法が使われるようになってきました。でも、西洋医学の食事療法は食事制限に重点を置き、栄養学は食物を摂取するまでの学問で、個人の体質の差異や消化吸収能力、個々の病態は全く無視されている科学理論優先の学問にすぎない。
東洋医学食事療法は「医食同源」を出発点にして、長期の経験に基づく、食材と体質・病態の関係を重視する実践的食事療法です。
でも、従来の薬膳料理とは違い、日本人が普通生活で使う食材を中心に個人の体質・病態に合わせた食事療法を目的にしています。だから、東洋医学食事療法に使う食材は、野菜・穀類・魚介類・豆乳類・果物・調味類などはありますが、漢方の薬草は使いません。普通生活で誰でも簡単にできるのが特徴です。
東洋医学食事療法の流れ
ステップ1:先ずは体質病態の検査です
ここで検査と言うのは東洋医学の問診、切診、脈診、舌診、腹診等をいいます。
1. 問診:本人や家族の病歴、現在の症状、経過、状況などを詳しく尋ねます。
2. 切診:痛いところ、不便な場所を触ってコリがないか、どんな痛みがあるか、手足は冷たくないか等を詳しく検査します。
3. 脈診:中国の伝統的診断法のひとつで、普段体質によって30何種類の脈像に分類し、患者の脈状態を把握します。
4. 舌診:東洋医学では、舌はその人の体質や内臓の状態を映し出す“鏡”であると考えられており、舌の状態を観ることでその人の体質や状態を知る手段のひとつとされています。具体的には、「舌の形状」、「苔の状態」、「舌色」「舌裏の静脈」などを観察して20種類の舌像に分類します。
5. 腹診:東洋医学の診察方法であり、腹部全体を触診し、湿燥、寒熱、抵抗、陥下、膨隆、圧痛、硬結、動悸の有無を確認します。
ステップ2:病症に対して弁証
弁証とは東洋医学における診断・治療法を示す方法論で、望・聞・問・切で得た体の情報を収集、統合、分析し、診断と証の分類(弁証)を行い処方を決定する診断法である。四診による弁証は、八綱弁証、病因弁証、気血津弁証、臓腑弁証などの弁証法に加え、病位・病因・病性・邪気・正気などを加味して行われる。中でも、その基礎をなすのが八綱で、陰・陽・表・裏・寒・熱・虚・実であり、これらにより人体の正気の強弱、病変部位の深浅、病邪の盛衰などを総合的に分析して、病態・体質を判断すします。
ステップ3:食事療法指導
1. 患者さんの体質・病態によって体質合う食材を選別します。
2. 患者さんの基本状況(年齢、性別、身長、体重)、体質・病態に合わせて一日・毎食ことの量を計算する。
3. 食材の使い方・調理方法(主に組み合わせ、生食、煮物、炒め物などの簡単な調理方法)を指導します。
4. 患者さんの体質・病態に合わない食材、避けるべき食材、避けるべき食べ方を詳しく指導します。
適応症状
糖尿病、高血圧、動脈硬化、高脂血症、肥満症、各臓器の癌など生活習慣病の治療・予防。
心臓病、肝炎、胃潰瘍、胃炎、腎臓病気など内臓器官の病気に治療・予防。
更年期障害、うつ病、貧血、生理不順、虚弱体質など、西洋医学では原因が特定でき体調不良の改善。
肩こり、腰痛、慢性疲労、頭痛、坐骨神経痛、骨粗しょう症、頚椎病、ヘルニア、冷え性、自律神経失調症、便秘、リュウマチ、不眠症、五十肩など疲労やストレスから来る病気の治療の補助手段としても効果があります。
料金
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整体+足裏マッサージ | 80分 | 7,000円 |
整体 50分 | 50分 | 4,500円 |
整体+鍼灸 | 80分 | 7,000円 |
鍼灸 | 50分 | 4,500円 |
※以上は回数券の価格となります。
特別サービス
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